2024年に読んでよかった本

上半期に読んだ本を数えてないのだけど、下半期は85冊読めた。
上半期に読んでよかった本3冊+下半期に読んでよかった本7冊を挙げていきます。

 

①『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』

www.hanmoto.com燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)について分析・紹介した本。
私たち労働者は仕事を「社会的、道徳的、精神的に繁栄するための道」として、自己実現や社会貢献のためのものとして理想的に捉えすぎていることを指摘し、バーンアウトは労働経済だけの問題ではなく、「魂の病」だとしている。
ブルシットジョブによる無力感でバーンアウトに陥った状態で読んで、うなずきすぎて首がもげて転がって行った。
自分の尊厳を仕事に依存させず、魂を疲弊させないで生きていきたいと思えるようになる本。
仕事で”成長”ってなんだよ、と思いながら目標設定や評価面談を乗り切っている人におすすめ。

②『鬱の本』

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「鬱」「本」がテーマのエッセイがなんと84人分おさめられている本。
本が好きな鬱病の人必携の書。たとえいま本が読めなくても、この本を持っていればいつか心に何か届くはず。
青木海青子さんの「怪談という窓」を読んで「そうそう本が読めないほどひどいときでもなぜか怪談本だけは読めるんだよなあ」と思ったり、水野しずさんの「うつのサーフィン」を読んで「私は最近全然波を乗りこなせていないよ…」と思ったりする。
なにせ84人分のエッセイが掲載されているので、いろんな状態によりそってくれる。ありがたい。

 

③『死のやわらかい』

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あたたかい死の概念でやさしく包んでくれる歌集。綿にくるんでくれます。
今年出会った歌集の中で一番好きで、出版記念トークショーにも参加した思い出の本。
歌集については語るに落ちるだと思っているので、とにかく読んでください。
装丁も素敵で本棚にあると拍手したくなるのでぜひ。

 

④『心を壊さない生き方』

www.hanmoto.com就職する前に読みたかったな!!!!!!!!!!!
仕事でしんどい人、仕事を休んでいる人におすすめ。
働く上でのメンタル管理についてわかりやすく対談形式で書かれてます。
どうせ筋トレしろって言うだけでしょ…なんてことはなく、食事・睡眠・運動の話をベースに、うつ・適応障害・不安障害・強迫障害・摂食障害・発達障害もフィーチャーされる。

 

⑤『百年の孤独』

www.hanmoto.com文庫化されたので読んだ本。
幻想文学の感。幻想文学なんだけど、とても読みやすかった。訳のおかげかな?
行間からラテンアメリカの空気が感じられた…気がする。
登場人物の一人ひとりが業を抱えていて、「業に従う生き方しかできない一族の百年=百年の孤独」かしらと思った。
Netflixのドラマ版も見たいのだけど、本を読むことで得られた不可思議な空気が失われたらいやだなあと思って踏み出せていない。

 

⑥『地図と拳』

www.hanmoto.com分厚くて最高(そこから?)。
分厚いけど面白くて、美容室の間に一気に読み切った。
日露戦争~第二次大戦の空気感の中、地図と建築、都市計画で人間の営みを描き切る。
戦争という大きな事象と、たくさんの登場人物のミクロな視点という対比がすごくよかった。
『百年の孤独』からインスピレーションを得て書かれた本らしい。

 

⑦『源氏物語』

www.hanmoto.com全八巻、読み切りました……!!!!!
角田訳、敬語がかなり読みやすくされているのですいすい読めた。
大河ドラマ「光る君へ」にハマって、源氏物語って通読したことないんだよなあと思ってチャレンジしたのだけどすごく楽しかった。
「う~…妃の位も何にかはせむ…」とうなりながら読んだ。
宇治十帖からギアが上がって情景描写も話の進め方もすごく華麗になっていくのがわかり、このために通読したんや…!という感動。
個人的な感情として、男の登場人物にイライラしまくりでしたな。特に柏木!なんやねんお前は。
あと、女、生きづらすぎる。1000年前から。ムカつく…。

 

⑧『自己否定をやめるための100日間ドリル』

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著者の坂口恭平さんが自身の自己否定と向き合った100日間の記録。
自己否定とその根源と徹底的に向き合うこともすごいし、その日々の日記も公開することもすごい。
日記の部分は、読む自分の精神状態によってはしんどくなることもあったので休み休み読んだ。
自分の自己否定の根源を自分で癒していきたいと思えた本。

 

⑨『旅の断片』

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旅って最高。そう思わせてくれるエッセイ本。
淡々としていてシンプルな文体がかえって旅情を掻き立てるというか、早く旅に出たい…!という気持ちにさせてくれる。
著者の若菜さんみたいに世界のいろんなところに行きたいなあ。
旅三部作の一作目らしいので、続刊も読みたい。

 

⑩『ベル・ジャー』

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繊細で鋭利で読んでいて息苦しくなった。この息苦しさ=ベル・ジャーなんだろうなと思いながら読んだ。
今まさに死にたい人にはおすすめできないぐらい繊細ですばらしい。
結構気持ちを引っ張られるので危険だけど、すばらしい読書体験ができるので中学校や高校で読まれてほしい本。